自動車の部位・部品名にはカタカナが多いですよね。もちろん英語と同じ名称もあるのですが、中には英語だと通じない和製英語もあるので注意が必要です。

今回は、自動車パーツの英語名と自動車に関連する英単語をまとめてみました。

基本的には、他の記事と同様にアメリカ英語を使用していますが、調べることができた範囲でイギリス英語も追記しています。

(米)=アメリカ英語、(英)=イギリス英語です。

ビジネス英語を勉強中の方や、仕事や旅行など海外で車を運転する予定のある方、訪日外国人観光客の多いレンタカー事業所などに勤務している方々にとって少しでも参考になれば幸いです♪

(※本記事には広告が含まれております。)

外装パーツ(前方)

グレーのトヨタのアクア写真
車体body
フロントガラスwindshield(米), windscreen(英)
ボンネットhood(米), bonnet(英)
ワイパーwindshield wiper(米), windscreen wiper(英)
タイヤtire(米), tyre(英)
ヘッドライトheadlight, headlamp
ナンバープレートlicense plate(米), number plate(英)
バンパーbumper
サイドミラー / ドアミラーmirror(米), wing mirror(英), sideview mirror

外装パーツ(後方)

グレーのTOYOTA AQUAの後方写真

アンテナantenna (米), aerial(英)
パーキングライトsidelight
ハザードランプflashers, hazard lights, emergency lights
テールライト / テールランプrear light(米), rear lamp(英)
ブレーキライト / ブレーキランプ / ストップランプbrake light
トランクtrunk(米), boot(英)
給油口 (燃料給油口)fuel filler, fuel cap
マフラーmuffler(米), silencer(英)
排気管exhaust pipe, tail pipe

車の排気音を抑制する役割持つマフラー。冷え性の私はマフラーと聞くと防寒具として首に巻くマフラーを思い浮かべてしまいます。

この防寒具の意味を持つマフラーは、英語ではmufflerではなくscarfという単語が一般的に使われています。

日本語だとスカーフは薄手のものを指すので、日本人にとっては「冬なのにスカーフ?」という感覚になってしまいそうですが、英語の場合、生地の厚手・薄手に関係なく首に巻く布はscarfですのでご注意ください。

内装パーツ

運転席driver’s seat
助手席passenger seat
後部座席back seat, rear seat
チャイルドシートchild seat, child safety seat
3列目シートthird row seating
ヘッドレストhead restraint, headrest
シートベルトseatbelt
ハンドルsteering wheel
ウィンカーturn signal(米), blinker(英)
クラクションhorn
クラクションを鳴らすhonk / honk the horn
アクセル(アクセルペダル)gas pedal(米),  accelerator(英)
ブレーキ(ブレーキペダル)brake pedal
フットパーキングブレーキpedal emergency brake
ハンドブレーキ / サイドブレーキ / パーキングブレーキemergency brake(米), handbrake(英), parking brake
エンジンブレーキengine brake
クラッチペダルclutch pedal
シフトレバー / 変速レバーgear stick
バックミラー / ルームミラーrear-view mirror(米), driving mirror(英)
バックモニター(バックカメラ)backup camera
エアコンair conditioner
デフロスターdefroster
エアバッグairbag
カーナビGPS, car navigation system
ダッシュボード / グローブボックスglove compartment, glovebox
セントラルロッキング (集中ドアロック)central locking
トノカバー (荷室の目隠しカバー)tonneau cover

(メーターパネルを含む)システム関連

ハイブリットカーのメーターパネルの写真
メーターパネルinstrument panel, dashboard(米), fascia(英)
インジケーター (メーターパネルの表示灯)indicator
警告灯warning light
燃料計 / ガソリンメーターfuel gauge
速度計 / スピードメーターspeedometer
積算走行距離計 / オドメーターodometer(米), mileometer / milometer(英)
(冷却水の) 温度計temperature gauge
給油ランプ / ガソリンランプ / 燃料残量警告灯low fuel light
走行可能距離 / 航続可能距離estimated miles to empty
タイヤ空気圧センサーtire-pressure monitoring system
車両盗難防止装置immobilizer, theft protection
自動運転機能 / 自動走行機能self driving function, autonomous driving function
運転支援機能 / 自動運転アシストadvanced driver-assistance system
駐車支援システムpark assist system

今まで私はダッシュボード=助手席前にある収納部分の事だと思っていました。しかし、厳密に言うとダッシュボードは運転席と助手席の前方に広がるフロントガラスから下全体を指す言葉だそうです。

アメリカ英語のdashboardも、人によっては上記日本語と同じく運転席と助手席の前方全体を意味する言葉として使うようですが、アメリカ人夫曰く「dashboard=メーターパネルという理解の人が多い」そうです。

英語の正式名称はinstrumental panel、(アメリカの)日常会話ではdashboardが一般的に使われているのですね。

エンジンルーム内部のパーツ

エンジンengine
燃料タンクfuel tank
燃料電池タンクfuel cell stack (FC stack)
冷却水coolant
ブースターケーブルjumper cables

車の種類など

カリフォルニア州の古いアメリカのトラック写真
マニュアル車 (MT)stick shift(米), manual car, manual transmission vehicle
オートマ車 (AT)automatic car
オープンカーconvertible, convertible car
レンタカーrental car
(レンタカーが) 乗り捨て方式のone-way rental
レッカー車tow truck
ハイブリッド自動車(HEV)hybrid vehicle, hybrid car
電気自動車(EV)electric vehicle (EV)
燃料電池自動車(FCV/FCEV)fuel cell vehicle (FCV)
水素エンジン自動車(HICE/HICEV)hydrogen internal combustion engine vehicle (HICEV)

「レンタカーを借りる」を英語にすると、主に2つの言い方があります。 日本語を直訳すると、レンタカー = rental car、借りる = rent で rent a rental carになってしまいそうですが、正しくは以下の通りです。

  • 動詞のrentを使う場合 → I’m going to rent a car.
  • 形容詞のrentalを使う場合 → I’m going to get a rental car.

その他 自動車や事故などに関連する英単語

ガソリンgas(米)*⁴, petrol (英)
ガソリンスタンドgas station(米), petrol station(英)
給油するrefuel
ハイオクガソリンhigh-octane gas(米), high-octane petrol(英), premium gas(米), premium petrol(英)
レギュラーガソリンregular gas(米), regular petrol(英)
軽油diesel oil, diesel fuel
灯油kerosene(米), paraffin oil(英)
EV充電スタンド / EV充電スポットEV charging station
高速道路 (高速自動車国道)freeway(米), motor way(英), high way
(一般)有料道路toll road, express way
サービスエリア(SA) / パーキングエリア(PA)rest area
ガス欠run out of gas, be out of gas
エンストengine stall*⁵
擦り傷scratch, scratches, scrapes
凹みdent
(窓ガラスの)ひび割れcracks
パンクflat tire(米), puncture, flat tyre(英)
飲酒運転 (酒気帯び運転 / 酒酔い運転)drunk driving, drunken driving
死角blind zone, blind spot
わき見運転distracted driving
居眠り運転drowsy driving
あおり運転tailgating, road rage
信号無視running a red light, ignoring a red light
逆走wrong-way driving
交通事故car accident
ひき逃げhit-and-run
当て逃げhit-and-run (※英語の場合、ひき逃げと同じ)
交通渋滞traffic jam
歩行者pedestrian
(車の)排気ガスcar exhaust
燃費fuel efficiency, fuel economy
自動車運転免許証 (運転免許証)driver’s license, driving license
国際運転免許証 / 国外運転免許証international driver’s license
車検証VIC (vehicle inspection certificate) (米 ※ただし州によって言い方が異なる), MOT test certificate(英)
自動車保険car insurance

*⁴ ここで言うアメリカ英語のgasはgasoline(ガソリン)の短縮形なので、気体のgasとは別物です。

夫によると、アメリカ人にはgasolineと言っても通じるそうですが、gas stationの代わりにgasoline stationと言うと違和感があるようです。

*⁵ この記事を書いていて気が付いたのですが、エンストも和製英語(エンジン+ストップの略)なのですね。

英語ではエンストのことをengine stallと言いますが、このstallという単語(動詞)には、止まる、失速するという意味があります。

stall (verb)


1 (of a vehicle or an engine) to stop suddenly because of a lack of power or speed; to make a vehicle or engine do this:

Example [V] The car stalled and refused to start again.

[VN] I stalled the car three times during my driving test.


2以下略

Oxford Advanced Learner’s Dictionary 7th editionより引用

※[V]は自動詞、[VN]は他動詞を表しています。

「エンジンストップでは通じないの?」と思われるかもしれませんが、stopではエンジンが普通に停止するという意味で伝わってしまうそうです。

その点、stallという単語だと何らか問題が発生してしまいエンジンが動かないというニュアンスが含まれるみたいです。

自転車やバイクに関連する英単語

自転車bicycle, bike
バイク / オートバイ / 自動二輪車motorcycle, motorbike, (bike)
原付バイク / 原動機付自転車moped
スクーターscooter
クロスバイクcross bike
マウンテンバイクmountain bike
ロードバイクroad bike
電動アシスト自転車pedelec, EPAC(electronically power assisted cycle)
三輪車tricycle
一輪車unicycle

自転車とバイク、日本人にとって紛らわしい英単語

私が中学生の頃、英語の授業で自転車=bicycle、バイク=motorbikeと習いました。

また、日本のテレビCMで過去に何度か使用されているQueen(イギリスのロックバンド)のBicycle Raceという楽曲でも、歌詞の中に”Bicycle, bicycle, bicycle” “I want to ride my bicycle”というフレーズが連発されていたので、自転車=bicycleとしか覚えていなかったのです。

ところが、アメリカ人夫と結婚し日本で一緒に暮らし始めてから知ったのですが、アメリカ英語では自転車をbicycleと言わずにbikeというのが一般的なのだそう。

わたし

「英単語のbikeはバイク(オートバイ)の意味になるんじゃないの?!」

アメリカ人夫

「実はそのパターンもある。」

わたし

「えっ!?bikeが自転車とバイク(オートバイ)の両方の意味で使われるなんて、紛らわしいよ!」

アメリカ人夫

「それはコンテクスト(文脈)でわかるよ。」


夫の見解(アメリカ人の認識)を整理するとこんな感じです。

  • 日常のカジュアルな会話 自転車=bike
  • ビジネスなどフォーマルな会話 自転車=bicycle
  • アメリカではバイク(オートバイ)=motor cycleが一般的だが、人によってはbikeと言う
  • (↑文脈でバイクなのか自転車なのか判断する)

「なぜ英単語を統一しないのだろう?」なんて疑問に思ったりもしましたが、よく考えてみると日本人もマウンテンバイクやクロスバイクなど、自転車なのにバイクという言葉を使っていますね。

私は普段ママチャリにしか乗らないので盲点でした。

(余談ではありますが、QueenのBicycle Raceをよく聴いてみると”I want to ride my bicycle”の4~5回に1回くらいの割合で”I want to ride my bike”というフレーズが入っていました……)

まとめ

自動車パーツにはカタカナの名称が多いので英語と同じだと思われがちです。

しかし、フロントガラスやハンドル、ウィンカーなど和製英語が多かったり、ボンネットやトランクなど、イギリスかアメリカの一方では通じるけど他方では通じないという名称もあったりして、とても紛らわしいですね。

カナダでは車関連の用語についてアメリカ英語が一般的に使われていると聞きます。

また、オーストラリアやニュージーランドなどの場合、イギリス英語と同じ単語が使われていることが多いそうです。

もし留学や駐在、移住などでカナダやオーストラリア、ニュージーランドなど、他の英語圏にお住まいの方が本記事をご覧になっていましたら、コメントで情報をいただけますと幸いです!