私たち夫婦の会話では、相手が言ったことを聞き間違えることが度々あります。
(年々減っては来ているのですが、ゼロにはなりません。)
知らない単語、それまで聞いたことがない単語などを耳にする時、無意識のうちに頭の中で、それっぽく聞こえる既知の単語に変換して聞こえてしまうのかもしれません。
そんな聞き間違いについてのエピソード(第1話)と、英単語のSorcererに関連して『ハリー・ポッター』の1作目の題名についてのエピソード(第2話)をお届けします♪
(※本記事には広告が含まれております。)
第1話 聞き間違い

魔法使いを英訳すると?
魔女は英語でWitch(ウィッチ)、魔法使いはWizard(ウィザード)と記憶している方は多いのではないでしょうか?
Sorcerer(ソーサラー)という単語はゲームやマンガ好きなら何度か耳にしたことがあるかもしれません。
こちらの単語は日本語では、魔法使いや魔術師などと訳されます。
もう少し詳しい内容についてはこちらの記事をご覧ください。
第2話 題名の違い

イギリス版とアメリカ版はどう違う?
私はアメリカ版のハリー・ポッターを読んだことがないのですが、イギリス版と異なっているのは題名だけではないようなので、購入する際にはご注意ください。
以下は、イギリス版とアメリカ版の違いの一例です。
| 異なる点 | 日本語訳など | イギリス版 | アメリカ版 |
|---|---|---|---|
| 英単語 | パン屋 ゴミ箱 紙幣 | baker’s opposite dustbin notes | bakery trash can bills |
| スペリング | 【動詞】(・・・に)気が付く 【名詞】色、色彩 【動詞】learn(学ぶ) の過去形 | realise colour learnt | realize color learned |
| その他、文法のルールなど | カンマ(,)が少ない セリフがシングルクオーテーションマーク(‘〇〇〇’) | カンマ(,)が多い セリフがダブルクオーテーションマーク(“〇〇〇”) |
余談ですが、私がBooks Kinokuniya Tokyoに行く時は必ずマンガコーナーをチェックします。
日本のマンガの英語版が逆輸入で売られているので、「あのマンガも英語に翻訳されているの?」という新しい発見があって楽しいですし、原作のタイトルと翻訳されたタイトルを見比べるのも面白いです。
近くに洋書を取り扱う書店が無いという方は、Amazonで英語版のマンガをチェックしてみてください♪
2025年現在、1ドル=約140~158円と円高なので、逆輸入版を購入するのは割高になってしまいますが、好きなマンガ作品を読みながら英語の勉強をしたいという人にはオススメです。
Episode 1 Mishearing

Episode 1に出てくる英語表現について
エッセイマンガの中で使用されている英語表現について、英単語の意味や英文法の解説を記載しています。
主語が 「自分と誰か」の場合 “〇〇〇 and I “
日本語では、「私と〇〇〇さんは~」のように 「自分+誰か」を主語とするのが一般的だと思います。
しかし、英語の場合は “I and 〇〇〇”のように
私(I)を先に言うのではなく、
“〇〇〇 and I “ ~とするのが文法的に正しいです。
- 例文(1) : Mr. Potter and I like to read The Lord of the Rings.
- (私とポッターさんは『指輪物語』を読むのが好きです。)
- 例文(2) : My wife and I went shopping together last Saturday.
- (私と妻は先週の土曜日に一緒に買い物に行きました。)
カジュアルな会話では “Me and 〇〇〇” もOK
カジュアルな会話では、Me and 〇〇〇 と言う人もいます。
- 例文 : Me and my younger sister are fans of Harry Potter.
- (私と妹は『ハリー・ポッター』のファンです。)
while 【接続詞】 の意味
while + 動詞のing形 = ~している間・~するうちに という意味です。
本来なら while we are drivingのところを、主節と従属節の主語が一致しているので、従属節の主語(we)+ be動詞(are)を省略して、while drivingとすることができます。
sometime、sometimes、some timeの違い
sometime【副詞】は、そのうち・後日など近い未来を表しますが、
末尾にsが付いてsometimes【副詞】になると、時々・時折など頻度を表す言葉になります。
some timeは some【形容詞】 + time【名詞】で、少しの間・しばらく の意味です。
ちなみに、sometimeとsomedayは意味が似ていて紛らわしいですよね。
sometimeよりも遠い未来を表すニュアンスが含まれるので、somedayは(将来の)いつか という遠い未来を表す意味になります。
- 例文(1) : Please come to my home sometime.
- (そのうち私の家に遊びに来てください。)
- 例文(2) : I go to karaoke alone sometimes.
- (私は時々一人でカラオケに行きます。)
- 例文(3) : Can you give me some time to choose a dessert?
- (デザートを選ぶのにしばらく時間をください。)
受動態(受け身) be動詞 + 動詞の過去分詞形
Be動詞 + 動詞の過去分詞形 = 受動態 (受け身)なので、
主語 is used for ~ = (主語)は ~に使われる (←現在形)
主語 was used for ~ = (主語)は ~に使われた (←過去形)
と訳すことができます。
「~って何だっけ?」「~は何でしたっけ?」
“What was 〇〇〇 again?”
Again (もう一度・また)が最後に付くことによって、「〇〇〇って何だっけ?」という意味になります。
過去に聞いたことがある、もしくは知っているはずなのに思い出せない……そんな時に使える便利なフレーズです。
私はよく”What was 〇〇〇 in English again?” (〇〇〇って英語で何だっけ?)とカルロスに質問をしています。
apprentice 【名詞】 の意味
apprenticeは名詞で、弟子・見習い・徒弟という意味があります。
apprenticeship 【名詞】 弟子入り、見習い期間
That’s it! (それだ!)
“That’s it!” 直訳すると「that(あれ)はit(それ)です。」って意味がわからないですよね。
実は、”That’s it”には2通りの意味があります。
一つはマンガ内でも使われているように、「そう、それだ!」「その通り!」というように相手に同意をする意味、
もう一つは、「以上です!」「終わりです!」のように何かの終わり、完了したことを強調する意味で使われます。(=That’s all)
You shall not~! の元ネタ
マンガ内の魔法使いの釜に”YOU SHALL NOT DRINK”と書いてありますが、この元のネタはロード・オブ・ザ・リングの魔法使いガンダルフのセリフ “You sall not pass!” (日本語吹き替え版では「ここは断じて通さん!」)です。
Shallは(“shall we ~?” を除いて) 日常会話ではあまり使われない表現だそうです。
Shall not = must notに近く、~してはならない!(命令)という意味になります。
Episode 2 Differences in the titles

Episode 2に出てくる英語表現について
エッセイマンガの中で使用されている英語表現について、英単語の意味や英文法の解説を記載しています。
現在完了形の継続用法 have + 動詞の過去分詞形
“I have been ~.” は have + be動詞の過去分詞形で、マンガの中では現在完了形の継続用法として使われています。
現在完了形の継続用法とは、現在までずっと同じ状態が続いていることを表す表現です。
前置詞のforや前置詞・接続詞のsinceと一緒に使うことで、具体的な継続期間を表すことができます。
- 例文(1) : I have been a fan of Daniel Radcliffe for a long time.
- (私は長年ダニエル・ラドクリフのファンです。)
- ※forは期間の長さ(~の間) を表す時に使用します。
- 例文(2) : I have been a fan of Daniel Radcliffe since I was a junior high school student.
- (私は中学生の頃からダニエル・ラドクリフのファンです。)
- ※sinceは起点 (~以来)でいつから継続が始まったかを表す時に使います。
decide 【動詞】 の意味
動詞 decideには、~を決める・決定する という意味があります。
主語 + decide + to + 動詞 = ~することを決める、~することにする
- 例文 : He decided to learn Japanese. (彼は日本語を学ぶことにしました。)
one dayには ‘1日’ の他にも、過去と未来 両方の意味がある
one dayはそのまま日本語に訳すと one(数字の1) + day(日)=1日ですが、過去と未来を表す単語でもあります。
マンガの中では、「ある日」 = 過去にあった特定の日という意味で使われています。
未来のとある時点を表す「いつか」という意味で使われる場合には、話し手の意志や強い願望が含まれています。(ニュアンス的には「いつか必ず」といった感じです。)
- 過去の意味で使われる場合
- 例文 : One day, the old man went to the mountains to cut brushwood.
- (ある日、おじいさんは山へ柴刈りに行きました。)
- 未来の意味で使われる場合
- 例文 : I will become a brave warrior of the seas one day!
- (いつか勇敢なる海の戦士になってやる!)
at that time と in those days の違い
at that timeは過去の特定の時点・瞬間を表す英語で、日本語では「当時」や「その時」と訳されます。
in those dayも日本語では「当時」と訳されることがあります。 (当時・あの頃・その頃 など)
こちらはat that timeよりも長い期間を言う時に使われます。
foreign 【形容詞】 の意味
foreignは海外の・外国の という意味の形容詞です。 (gは発音しません。)
foreign capital 外資(外国資本)
foreign-affiliated company 外資系企業
graduate 【動詞】の意味
graduate from~で、~を卒業するという意味です。
マンガの中では after graduating from university のように動名詞(動詞の原形 + ing)として使われています。
また、graduateは動詞だけではなく名詞もあり、名詞のgraduateは卒業生という意味があります。
ネットショッピングは英語でonline shopping
日本語ではインターネットショッピングの略としてネットショッピングという言葉を使いますよね。
しかし、英語で言う場合、インターネット部分を省略してしまうと意味が変わり、net(虫取りなどの網)の買い物になってしまいますので、ご注意ください。
英語では、Internet shoppingよりもonline shoppingという言葉の方が一般的に使われているそうです。
また、「ネットで〇〇〇を買った。」を英語で言うと、
“I bought 〇〇〇 online.”となります。(boughtはbuyの過去形、onlineは副詞)
I had no 〇〇〇 = I didn’t have a 〇〇〇
マンガの中の表現、”I had no credit card.”は日本語に直訳すると「私は無いクレジットカードを持っていた。」ですが、つまり「私はクレジットカードを持っていなかった。」という意味になります。
もちろん、”I didn’t have a credit card.”と言っても問題ありません。

筆者
“I had no 〇〇〇.” と “I didn’t have a 〇〇〇.”って何か違いはあるの?

アメリカ人夫
どちらも同じ意味だよ。
“I had no 〇〇〇.”は短くて言いやすいから、会話で使う人は結構いるよ。
関係副詞 whereの用法
疑問副詞のwhereは、”Where are you?”のように「どこに」「どこへ」と場所を尋ねる時に使います。
一方、関係副詞のwhereは、先行詞に場所や状況を表す名詞があり、where以下の内容が先行詞を詳しく説明する形になっています。
- 例文 : A bookstore where I can buy foreign books. (洋書を買うことができる本屋。)
- 先行詞= A bookstore
- whereより後ろは完全文(SVOが揃っている)で、どんな本屋か詳しく説明している。
関係副詞のwhereは前置詞+whichに置き換えることも可能です。
例文 : A bookstore at which I can buy foreign books.
熟語 find outの意味
熟語 find outの過去形であるfound outには、 ~を発見した という意味もありますが、~がわかった・~に気が付いた と訳すこともできます。
- 例文 : I just found out the point card was expired*.
- (ポイントカードの有効期限が切れていることに今気が付いた。)
- *expire【動詞】(契約・保証などの)期限が切れる、終了する、満期になる


