コストコに行ったことがある、もしくはテレビ番組などで見たことがあるという方は多くいらっしゃると思います。

サイズが大きい!

量がたくさん!

(商品の選び方や買い物の頻度によっては)お得にお買い物ができる!

という点がコストコでお買い物をする魅力ですよね。

そんなコストコには、実は日本では展開していないビジネスセンターという飲食ビジネスをしている顧客向けに特化した店舗がアメリカとカナダに存在します。

昨年アメリカのカリフォルニア州サンディエゴに訪れた際に、コストコビジネスセンターに行く機会がありましたので、面白いと思った商品などもいくつかご紹介したいと思います!

(※本記事には広告が含まれております。)


COSTCO WHOLESALEとは?

コストコ(COSTCO)は、アメリカ発祥の会員制倉庫型卸売・小売店です。

日本語では「コストコ」として親しまれていますが、アメリカではtを殆ど発音せず「コスコ」と呼ばれています。

COSTCOの後に付いているWHOLESALEとは、日本語で卸売りを意味します。(ちなみに、小売りは英語でretailです。)

  • 一般的なビジネスモデル
  • 卸売業者
  • メーカーから仕入れた商品を小売業者へ販売する (Business to Business)
  • 小売業者
  • 卸売業者から仕入れた商品を一般消費者へ商品を販売する (Business to Consumer)

コストコは卸売業者でありながら消費者個人への小売り販売もしているので、卸売り・小売りの両方を行っているビジネス形態が特徴です。

コストコビジネスセンターは数が少ない

2025年6月現在、コストコの店舗は世界14か国と地域に約900店舗あり、そのうちの37店舗が日本にあります。

レストランなどの飲食ビジネスに特化したコストコビジネスセンターはアメリカとカナダの2か国にしか存在せず、アメリカ国内で展開されている27店舗のうち10店舗がカリフォルニア州にあります。

アメリカの州都市名
アラスカ州 (AK)Anchorage
アリゾナ州 (AZ)Phoenix
カリフォルニア州 (CA)
Commerce
Hawthorne
Hayward
North Hollywood
Sacramento
San Diego
San Jose
San Marcos
South San Francisco
Westminster
コロラド州 (CO)Denver
フロリダ州 (FL)Orlando
ジョージア州 (GA)Morrow
ハワイ州 (HI)Honolulu
イリノイ州 (IL)Chicago
ミシガン州 (MI)Southfield
ミネソタ州 (MN)Minneapolis
ミズーリ州 (MO)St. Louis
ニュージャージー州 (NJ)Hackensack
ネバダ州 (NV)Las Vegas
テキサス州 (TX)Dallas
Stafford
ユタ州 (UT)Salt Lake City
ワシントン州 (WA)Fife
Lynnwood

個人的に面白い!と思った商品について

さて、ここからは私個人がサンディエゴのコストコビジネスセンターで面白いと思った商品について、写真と併せてご紹介していきたいと思います!

商品のサイズの違いに圧倒される キッコーマンのお醤油

アメリカのコストコビジネスセンターのキッコーマン醤油

まるで白いバケツ容器みたいなこちらの商品。実は、キッコーマンのお醤油が入っています。

その量なんと5 GALLONS(=18.9L)!

日本の一般のスーパーマーケットではお醤油は1L以下、業務用でも1.8Lのボトルが主流のようなので、18.9Lサイズには驚きです。

調べてみると、キッコーマンのお醤油は一斗缶サイズがオンライン販売されているようですが、一斗缶=18Lなのでアメリカのサイズが日本を上回っていますね。

ハチミツもまさかのバケツ容器で販売

インド産ハチミツが入ったバケツ容器の写真


キッコーマンの醤油と同じようなバケツ容器に入っている、こちらのインド産ハチミツは960OZ(60LB)で重さをkgに変換するとなんと脅威の27.22kg。

某黄色いクマさんも大満足しそうな量ですね!

日本ではインド産のハチミツはあまり見かけたことが無いので知らなかったのですが、インドはハチミツ生産国TOP10に入る程の生産量を誇ります。

USDA(United States Department of Agriculture = アメリカ合衆国農務省)によると、アメリカでは主にインド、アルゼンチン、ベトナム、ブラジル、ウクライナの5か国からハチミツを輸入しているそうです。

(アメリカ国内のハチミツ生産量は、年々減少しているようです……)

ハチミツと言えばデザートの材料やレモネードなどの飲み物にもよく使われますよね。

アメリカではハニーマスタードソースやBBQソースなどのソースの材料としてハチミツが使用されていることも多いので、飲食店でソースを手作りするのにコストコのハチミツが大量に使われているのかなぁ?と思いました。

日本のキューピーマヨネーズはアメリカでも人気!

アメリカのキューピーマヨネーズの写真


アメリカの料理番組でちょくちょく耳にしていた”Japanese mayo”という言葉。

日本でマヨネーズを製造している大手メーカーは何社もありますが、アメリカで言うJapanese mayoはキューピーマヨネーズを指していることが多いです。

サンディエゴのコストコビジネスセンターでは棚札に”KEWPIE JAPANESE STYLE MAYONNAISE”と表記されていました。

内容量の24OZは710ml(約675g)で、コストコに陳列されている他社のマヨネーズと比較するとかなーり小さいですね。

同じセクションにあったBest Foodsのマヨネーズは64OZ (約1.9Lで重さは約1.8kg)で販売されていました。

Best Foodsのマヨネーズ写真

日本のマヨネーズとアメリカのマヨネーズは全然違う?

日本でマヨネーズと言えばチューブ容器が一般的である一方、アメリカではジャム瓶のような形(広口)のプラスチック容器に入っていることが多いです。

また、日本とアメリカのマヨネーズの大きな違いは原材料だと言われています。

マヨネーズは、主な原材料である卵・植物油・酢に加え、調味料や香辛料などで味が調えられています。

日本ではマヨネーズを作るのに卵黄しか使用しないので色味がやや黄色く、味にコクやまろやかさが有ります。

アメリカでは全卵(卵の白身と黄身の両方)が使用されている為、色が白っぽくて味も日本のマヨネーズに比べると淡泊な印象です。

日本語そのまま? 日本製のパン粉は英語でPANKO?!

コストコで販売されていたキッコーマンのパン粉の写真


パン粉ってすごく軽いイメージがあったのですが、まさかの一袋10kg超えでビビりました。

「お米じゃないんだから!」と思わずツッコみたくなってしまう重量です。

アメリカでは揚げ物料理が好まれているので、それだけパン粉も需要があるという事ですね!

キッコーマンのパン粉25LBS (11.3kg)はコストコビジネスセンターの棚札に”KIKKOMAN PANKO BREAD CRUMBS”と表記されており、商品パッケージにもPANKOの真下に詳しくJAPANESE STYLE TOASTED BREAD CRUMBSと記載されていました。

パン粉は英語でbread crumbsなのですが、近年では日本製のパン粉をJapanese bread crumbsではなくpankoと表記する傾向があるみたいです。

ただし、日本産に限らず同じような製造過程を経て作られた外国産のパン粉もpankoと呼ばれているようなので、おそらくpankoはbread crumbsの1種として一部の欧米人から認識されているのでしょう。

(英語版のウィキペディアではbread crumbsのタイプとして、Dry、Fresh、そしてPankoが併記されていました。)

精肉コーナーは、枝肉に近い状態のお肉がドーン!

写真が無くて申し訳ないのですが、コストコビジネスセンターの精肉コーナーもすごかったです!

枝肉(皮や内臓を取り除いた後、正中線に沿って二分割された骨付きのお肉)に近い状態の大きな塊のお肉や、牛さんから引っこ抜いてそのままの形の牛タンなどが生々しくて……

写真を撮る勇気がありませんでした。

もし、動物愛護などの理由でビーガンやベジタリアンになった人たちが見たら、ショッキングな光景かもしれません。

私はお肉を食べるのが好きなので、家畜動物の命をいただいているという事実から目を背けず命に感謝しなくてはと改めて思いました。

その他、こんな商品もありました

アメリカのカップヌードルビーフ味の写真

日清カップヌードル(ビーフ味)の24個入りパックが販売されていました。

日本では醤油味、シーフード味、カレー味、チリトマト味などが定番ですが、アメリカではチキン味、ビーフ味、シュリンプ味が定番のようです。

アメリカのコストコで売っていたキノコの山の写真

こちらはコストコビジネスセンターではなく、サンディエゴにある普通のコストコで撮影したものです。

meijiきのこの山が”CHOCOROOMS”という名前で売られていました!

たけのこ派の私にとっては残念ですが、アメリカではきのこの山が圧倒的に人気のようです。(アメリカ人夫はきのこ派)

アメリカでたけのこの里を買うには、日系のスーパーマーケットに行くしかありません……

アメリカのスーパーマーケットの商品サイズは日本のコストコ並み?

日本生まれ日本育ちの私が初めて行ったコストコは、埼玉県の入間倉庫店でした。

まず入店前にショッピングカートの大きさにビックリ!

お菓子コーナーでは見慣れたはずの商品が見たこともないサイズのパッケージになっていてビックリし、クッキーやクロワッサンが入っている容器のサイズにもビックリ!

人気商品であるディナロールは一袋に36個も入っていて、その数にビックリ!

初めてのコストコは驚きの連続であり、一種のカルチャーショックでもありました。


それから数年後、仕事で約1年間アメリカのカリフォルニア州で暮らすことになり、初めて現地のスーパーマーケットで買い物をした時のこと。

「ショッピングカートがコストコサイズだ!」と巨大なカートにビックリ!

クッキーやマフィンなどが大きな容器にたくさん入った状態で売られているのにビックリし、牛乳が1 GALLON (約3.78ℓ)で売られていることにもビックリ!

もちろん、全ての商品がコストコのようなサイズや数量という訳ではありませんが、日本に比べて様々な商品が大きくて多い!

そんなアメリカンサイズに慣れている人からすれば、「日本のコストコ商品を見ても大きさに驚くことは無いのだろうなぁ」と文化の違いを感じた瞬間でした。

(日本人の私とは逆で、アメリカ人夫は日本のスーパーでジュースの160mlミニ缶など小さな商品を見てカルチャーショックを受けていました!)

まとめ

コストコの会員カードは世界共通なので、日本のコストコ会員になっている方は、海外のコストコ店舗も利用が可能です。

コストコビジネスセンターも通常のコストコ会員カードで入場することができます。

残念なことに、コストコビジネスセンターではフードコートが併設されていない店舗が多いため、お買い物の後にちょっとフードコートで休憩ができないことが難点ですね。

ちなみに、アメリカのコストコ店舗ではフードコートでプルコギベイクの代わりにチキンベイクが買えます!

(夫は、プルコギベイクよりもチキンベイクの方が美味しいと言い張っていますが、私は単に好みの問題だと思ってます。どちらも美味しいので!)

アメリカのコストコ、コストコビジネスセンターは日本とは商品のラインナップが異なっていて、その違いを発見するのも楽しいですよ!

旅行などでアメリカに行く予定がある方は是非一度、寄ってみてはいかがでしょうか?