語学留学や海外出張で日本からお土産を持って行くことになった時、「どんなものを持って行けばいいの?」と悩みますよね。
私自身、大学生時代にイギリスとニュージーランドに短期留学をした際、「ホストファミリーへのプレゼントをどうしよう?」と一体何を買えば良いのか迷ったことがありました。
その後、社会人となって会社の海外現地法人へ行くことになった際には、「普段メールや電話でやり取りをしているローカルスタッフにお礼を兼ねて何か渡したい!」と思って色々なお店をチェックしてお土産を吟味したこともありました。
そんな私個人の語学留学と海外出張の経験を踏まえて、外国人へ渡すお土産を選ぶ時の注意点やオススメをまとめてみました。少しでもお土産選びの参考にしていただければと思います。
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注意点その1 食品の場合、持ち込み可能かどうか事前確認が必要
海外旅行に行ったことがある方はご存知の通り、野菜や果物、肉製品、乳製品などは多くの国で持ち込みが禁止されています。
また、国によって持ち込み不可の基準が異なっていたり、空港での申告が必要であったりする場合がありますので、渡航先の情報を事前に確認しましょう!
せっかく持って行ったものを入国の際に廃棄しなきゃいけなくなるのは悲しいですし、何よりお金がもったいないですよね。
(食品を含め)動植物製品の持ち込みが非常に厳しいニュージーランド
ニュージーランドは農業・酪農が盛んな国であり、自国の産業や環境を守るため海外からの持ち込み品についてチェックがとても厳しいことで有名です。 食品は全て入国時に申告する必要があります。
私がニュージーランドに行った際には、ホストファミリーへのお土産として日本茶(個包装されたティーバッグタイプ)を持っていたので、「そのまま食べる訳じゃないけど、食品の扱いで良いのかな?」と迷いつつ入国カードで申告をしました。
(後から調べてわかったことですが、茶葉も食品に含まれます。)
プレゼント用に買ったから中身を空けて確認となってしまったら嫌だなぁと心配しましたが、現物を検査することなく空港の税関職員から許可が出たので一安心しました。
肉のエキス(ブイヨン)にも注意が必要なアメリカ
アメリカでは肉加工製品の持ち込みが特に厳しく、肉のエキスを含んだ全ての商品の持ち込みが禁止となっています。
肉のエキスと聞いただけでは、あまりピンと来ないかもしれません。
肉のエキスはカップラーメンやスナックの他、すき焼き味・焼き肉味のふりかけ等にも肉のエキスが含まれています。
お土産ではなく日本食が恋しくなった時のために自分用に持って行きたくなりますが、持ち込み禁止品に該当するためご注意ください。
意外なものが持ち込み禁止なシンガポール
イスラム教圏の多くの国々がお酒の持ち込みを制限もしくは禁止にしているのは、宗教上の理由があり理解しやすいですが、シンガポールへのチューイングガムの持ち込み禁止はちょっとユニークで面白いですよね!
街の清潔さを保つ為、シンガポールではガムの製造・販売も禁止となっています。(ただし、医療用の禁煙補助のガムなどは薬局などで購入可能らしいです。)
私がシンガポールへ行った時は、罰金のリスクが怖かったので一見ガムに間違われそうなソフトキャンディーの類も一切持って行きませんでした。
注意点その2 アレルギーや食の好み、宗教への配慮が必要
日本国内でも食品をお土産として持って行く場合には、渡す相手のアレルギーの有無や好みへ配慮する必要があります。
海外の場合、それに加えて宗教上の理由で食事制限がある場合もありますので、より注意が必要です。
留学エージェント経由でホストファミリーに食品アレルギーがあるかどうか、宗教的にNGな食品があるかどうか確認ができる場合、事前に聞いておいて損は無いと思います。
海外出張の場合、現地駐在員を経由して確認が取れるのであれば事前に情報を入手できると良いですね。
もし、ホストファミリーの情報が事前にわからない、海外出張先にわざわざ手土産について聞けないといった場合は、リスクの少ないものを選ぶと安心です。
ハラール認証取得商品をお土産にすればイスラム教圏の人も安心
会社員時代、私がマレーシアの現地法人へ訪問する前にこんな感じのやり取りがありました。

わたし
どのようなお土産がマレーシアのローカルスタッフに喜ばれますか?

マレーシアの駐在員
中華系のマレーシア人は特に気にしない人が多いね。
マレー系やインド系のマレーシア人は宗教上の理由で口に入れるものに気を付けているから、外国人からもらったものはあまり食べたがらないかも。
だからローカルスタッフへのお土産は無くても良いよ~!
私はそれまでマレーシアという国について詳しく知らなかったのですが、マレーシアは他民族国家であり、国民の約70%(先住民12%を含む)がマレー系、約23%が中華系、約7%がインド系で構成されているそうです。
人口の約60%がイスラム教徒、約19%が仏教徒、約9%がキリスト教徒、約6%がヒンドゥー教徒となっています。
イスラム教とヒンドゥー教の両方に配慮すると、お酒・豚肉(ゼラチン含む)・牛肉が含まれる食品はNGです。
この時はイスラム教徒が安心して食べられるハラール認証(ハラル認証)を受けた日本食品を探すことが難しく、お土産には日本の雑貨を選ぶことにしました。
現在、ハラル・ジャパン協会のウェブサイトでハラール認証取得の商品をチェックすることが可能です。
マレーシアやインドネシア、その他のイスラム教圏の国に日本からお土産を持って行く際にはハラール認証の商品をチェックしてみてはいかがでしょうか?
注意点その3 文化や生活習慣によっては不要になってしまう物
ハンカチ(又はハンドタオル)はお手軽なプレゼントの定番ですよね。
ブランド物からキャラクター物まで様々なデザインがありますし、素材によっても見た目や質感が変わるので多種多様です。
日本ではハンカチを持ち歩く事はマナーとして浸透しており、日本ハンカチーフ協会のアンケート調査では、約80%の人が外出時にハンカチを持って行くと回答しているそうです。
一方、アメリカにはハンカチを使う習慣がありません。レストランやお店のバスルームには必ずペーパータオルやジェットタオル(ハンドドライヤー)が設置されています。
その為、ハンカチを受け取っても使用する機会がなかなか無いのです……
ヨーロッパではハンカチで鼻をかむ習慣がある国もあるそうなので、ハンカチのプレゼントは需要があるかもしれませんね。
渡航する国の人々の生活習慣を事前に調べるのは容易では無いかもしれませんが、現地に住んでいる日本人の方のブログなどに情報が記載されている可能性もあるのでインターネットで検索してみると良いと思います!
オススメのお土産(食品編)

抹茶味のお菓子(キットカット、クッキー、カステラなど)
もし小麦アレルギーの心配が無いようでしたら、日本らしさがあり知名度も高い抹茶を使った洋菓子がオススメです。
あんこを使った和菓子(お饅頭や羊羹など)の場合には好き嫌いがハッキリ分かれますが、洋菓子の場合は食べやすく比較的多くの人に受け入れてもらいやすい印象です。
キットカットはファミリーパックなど個包装されているので大人数に配れますし、クッキーもラングドシャなど少し単価が高いものであれば個包装されていることが多いので安心です。
カステラもあらかじめカットして個包装されたものが販売されていますが、キットカットやクッキーに比べるとかさばってしまうのが難点ですね。
これは国や地域によると思うのですが、アメリカのカリフォルニア州のように日系のスーパーがあるエリアでは、抹茶味のキットカットは入手が簡単です。
そのような場合は、キットカットの地域限定もしくは期間限定のフレーバーに変えてみるのも良いかもしれません。
小麦アレルギーの心配がいらないお米のおせんべい
お米を原料として作られたおせんべいであれば小麦アレルギーを引き起こす原因物質であるグルテンが含まれていません。
小麦粉が多く使用されている洋菓子に比べるとアレルギーのリスクは低いので安心ですよね。(南部せんべい、一部のえびせんべいなど原材料に小麦粉が使われているものは例外です。)
「おせんべいって地味だし、お土産に向かないのでは?」と思われた方もいるかもしれません。
可愛らしい形やおしゃれなパッケージのおせんべいも有りますので、大丈夫ですよ!
余談ですが、アメリカへお土産として持って行った時、硬いおせんべいよりも歌舞伎上げのような油で揚げてあるサクッとした軽い食感のおせんべいが特に評判が良かったです。
オススメのお土産(雑貨編)

安くて品数も豊富!費用を抑えるなら100円ショップ
和柄の小物、アクセサリー、扇子、うちわ、お箸、風呂敷など、観光地で売られているような日本らしさを感じられる雑貨って結構お値段高めですよね。
ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100円ショップなら日本らしい雑貨を安く購入できるので、雑貨を大人数に配りたい方や、とにかく費用を抑えたい人にはオススメです!
また、アニメやゲームキャラクターがデザインされたグッズも多く販売されていますので、日本のポップカルチャーが好きな外国人に喜ばれると思います。
私は会社員時代、タイとベトナムの現地法人へ行った時に100円ショップのサンリオグッズを大量に買って女性ローカルスタッフにプレゼントしました。
ハローキティの知名度は非常に高く、とても喜んでもらえました♪
(日本へ帰国後、ローカルスタッフ達からのメールレスポンスが以前よりも速くなったような・・・もしかすると、お土産による好感度UPのおかげかもしれません。笑)
値段もお手頃、実用的であり観賞用としても使える手拭い

アメリカ人に喜ばれたお土産の一つが日本製の手拭いです。手拭いは薄くて軽いのでスーツケースの中でかさばらないですし、速乾性に優れているので実用性も抜群です。
日本の伝統的な柄はもちろん、四季を感じられる洗練されたものからキャラクターものまでデザインが豊富にあるのも良いところ。
私は手ぬぐいをプレゼントする際には、「フェイスタオルとして洗面所で使っても良いし、デザインを気に入ってもらえたならアート作品として壁に掛けても大丈夫です。」と説明をしています。
ちなみに、手拭いをプレゼントしたアメリカ人はスターウォーズの大ファンだと事前に知っていたので、スターウォーズのキャラクターと富士山がデザインされたものを選びました。
このスターウォーズの手拭いは合計22種類あります。富士山以外にも浅草の浅草寺や奈良の大仏、京都の金閣寺などの観光地の他、浮世絵風や水墨画風のデザインなどもありますので、お土産だけでなくスターウォーズファンへのプレゼントとしてもオススメです!
AMAZONでも購入できますので気になる方はURLチェックしてみてくださいね。
丸眞 スターウォーズ シス行列 手ぬぐい (34×90cm) 綿100% https://amzn.to/4e0I96E (AMAZONリンク)
日本食好きにはたまらない!?食品サンプルグッズ
近年、世界的に日本食がブームと言われており、お寿司、ラーメン、天ぷら、和牛などの知名度がぐんと高くなってきました。
そんな日本食ブームに乗っかり、ユニークなお土産として食品サンプルグッズはいかがでしょうか?
品質を問わなければ、100円ショップでもお寿司のマグネットやキーホルダーが売っていますし、食品サンプル専門店では本物の日本食そっくりの商品が販売されています。
手作業で作られている食品サンプルには高額なものが多い中、マグネット、ブックマーク(しおり)、キーホルダーなど小さめな商品であれば比較的費用を抑えることができます。

私は、「マグネットってお土産として需要あるの?」と長年思っていました。
ところが、アメリカ滞在中に訪問したお宅の冷蔵庫には、大体マグネットがいくつも付いていて驚いたことを覚えています。
マグネットにはアメリカ国内の地名やテーマパーク名が見受けられたので、友人たちからのお土産、自分たちが旅行に行った記念に買ったお土産なのでしょう。
かく言う私のアメリカ人夫も、旅行先でマグネットをちょくちょく買っています。(我が家の冷蔵庫もマグネットだらけ!!)
まとめ
以上、海外へ持って行く日本のお土産の注意点と個人的なオススメについてでした。
私は渡す相手を思ってお土産を選ぶ時間が好きですが、人によっては「何を選べば良いのか悩む」「気に入ってもらえなかったら嫌だな」とストレスを感じてしまうかもしれません。
確かに、お土産を買うのはお金も時間もかかりますし、相手からのお返しを期待できる訳ではありません。
ですが、お土産を渡す時には相手とコミュニケーションを取り、それがきっかけで話が盛り上がったり相手との距離が縮まったりすることもあります。
万が一、相手の好みとは異なるものをプレゼントしてしまった時も、「日本からわざわざ持って来てくれた」という感謝の気持ちを持ってくれる人が殆どだと思いますので、是非日本のお土産を上手に活用してみてください♪
